学校におけるICT化

2種類のICT化

学校におけるICT化には2種類のものがあります。1つ目が校務におけるICT化です。これに関しては、多くの学校で行われています。学校独自のものもあれば、ICT企業の開発したソフトウエアを導入したり、そのソフトウエアを自校向けにカスタマイズしたものが使用されています。中には、教員が独自に開発したものを使用している学校もあるようです。もともとは、教員による独自開発のシステムがベースであったと考えることもできるのかもしれません。
もう1つが、授業におけるICTの活用です。これはまだ、導入している学校はそれほど多くはないかもしれません。情報処理科のある学校であれば、コンピューターに関する授業もありますが、プログラミング等を学習する専用のもので、他の教科に授業に活かすということは行われていないのかもしれません。

新しい指導要領の開始

2020年度からは学習指導要領が新しいものになり、小学校から外国語、プログラミングといった授業が開始されます。外国語においては、学習が低年齢化することは現在のグローバルな社会を考えれば、当然といえば当然かもしれません。プログラミングといった点に関しても、インターネットが普及した現在では、多くの家庭でパソコンが使用されるようになっています。パソコンがなくてもタブレットやスマートフォンといったものが普及しており、これらの機器の操作に慣れ親しんだり、プログラミングを覚えるということは重要になってくるかもしれません。
特にパソコンを使った授業を行うということで、教育の現場においてICT化というのは早急に進めなければならないのではないでしょうか。

教育のICT化を行う企業

教育の現場でICT化を行うというのは容易ではないかもしれません。というのも、教育の現場でのICT化に特化した企業はそれほど多くありません。佐賀県に学映システムという企業がありますが、校務システムだけでなく、授業で使用できるシステムも扱っています。全国的に見ても、校務システムはありますが、学映システムのように授業向けのシステムを提供している企業は多くはないのです。
しかし、教育に特化した企業ではなく、大手のシステム会社ではいろいろとシステムを開発してくるので、これからは選択肢は増えてくることになりそうです。逆に学映システムといったような、地域に根付いたシステム会社が全国的に展開するチャンスとなるのかもしれません。毎年、EDIXと呼ばれる学校・教育 総合展がおこなわれているのですが、新しいソフトウエアが登場してくることになりそうです。